2014年3月8日土曜日

じゃこてん  雑学


じゃこてんとは
練り製品の一種。
宇和海で獲れる小魚の頭と内臓を取り、骨と皮付きのまますり身にして
素揚げしたもの。
良質な蛋白質のほか、カルシウム、DHA,EPAが豊富に含まれていて、
健康に良く、一枚約150円前後とリーズナブル。





じゃこてんの歴史
宇和島藩の初代藩主・伊達秀宗(仙台藩主・伊達正宗公の嫡男)が、故郷の仙台より
職人を連れて来て、蒲鉾を作らせたのが始まりとされている。
江戸時代には、練り製品として商品化されている。


じゃこてんの名の由来
昔から宇和島周辺で獲れた小魚のすり身の揚げ物を「てんぷら」、「揚げてんぷら」、
「皮てんぷら」、と呼ばれている。
また、原料の小魚にハランボ(ホタルジャコ)を使うことから「じゃこてん」、
「じゃこてんぷら」と言う一説もある。     いずれにしても同じ物である。





じゃこてんの製法
一般的には、地場で獲れた小魚の頭とはらわたを取り、綺麗に洗って骨ごと
練ってすり身にする。   
その後、すり身を整形して、油で揚げる。    整形のかたちは、厳格な規定は無く、
丸型、長方形、楕円形他があり、型枠を使ったり、わざと手押し形を残す店もあり、
各店、作り手によって様々である。
また、使う小魚の種類、割合、練り加減も同様で、各店独自の味がある。
一方、グチや太刀魚などの白身だけを使った物を「身てんぷら」と呼び、
こちらもファンが多く、仙台の「笹かまぼこ」を大きくした感じの製品だ。



じゃこてんの食べ方
揚げたてをそのままかぶりつくのが一番だが、冷めたままでも、十分おいしい。
電子レンジやオーブン、フライパンなどで炙ると余計に美味しい。
地元では、おでんだねやうどんのトッピング、カレーに入れる「天ぷらカレー」が
ポピュラーだが、ちらし寿司やサラダに入れたり煮物、炒め物、鍋物にも・・・





補足 : 比較的大きな製造業者は八幡浜市や宇和島市に多く、じゃこてんの
他に竹輪や蒲鉾、変わり製品なども作っている。
店の数ほど、見た目、味や大きさ、原料の違いや配合割合、揚げ加減、
塩加減や食感などの相違があり、揚げた手出来立てを食べ比べるのも楽しみだ。



宇和島蒲鉾協同組合   愛媛県宇和島市築地町 2-6-1
0895-22-6431
http://info.uwajima-kamaboko.com








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